こんにちは、B4のほりぐちです。
今回は8月17日~20日に開催された「岐阜の石積み学校」のブログです。
3回目の今年は、中津川市付知町にあるお寺の石積みを積み直しました。
孕みで外れた(外してしまった?)積み石も(写真中央部)
早速、崩す作業から。
先ずは、上部の芝と足元のアスファルト舗装をめくり、その後はひたすら石積みを根元まで崩します。
崩したものから小さな石が出てきました。
これは、「ぐり石」という積み石を支えるための石です。
崩したものは、「積み石」「ぐり石」「(裏の)土」に分けていきます。この作業はめちゃ大事です。(サボると後々辛いことに…)
ある程度下まで外したところで1日目の作業は終了です。
夕食は、付知でイケてる料理屋「とこわか」のオードブルでした。
初日の手応えから、きっと順調にいくだろうと正直思っていました。
しかし外では、「波乱含みの暗雲」が近づいていました…
【2・3日目】
2日目の朝、昨日のいい天気はどこへ。
暗雲が立ちこめ轟く雷鳴、降りしきる大雨。小雨になるまで一時待機です。
ここで一つ心配なことが、
「石積みを外したので、剝き出しの土砂が崩れ流れ出てる…」
不安になりながら現地へ…
見ると、そこにはブルーシートがかけられていました!
私たちが去った後、ご近所の方が夜中にかけて下さったのです!
もう本当にありがたいです。;つД`)
さて、天候が落ち着いたところで作業開始です。
石積みを崩し終わった後は、ガイドを作り、石工の師匠に教わりながら積んでいきます。レクチャーだけでは全て分からないので、みんな実践を通して学んでいきます。
今回は「乱積み」の積み方を教わりました。
文字通り適当ではなく、ちゃんと適切に積まなければいけません。
その為には、3次元でしっかりと安定する構図であること。
適切な面や控え(奥行き)を持った積み石を選び、
玄翁を使って前後、積み石の下で支える栗石で上下の絶妙な位置を調整し、
更に、積み石の裏に栗石を詰めて安定した石積みを仕上げていきます。
途中大雨で中断したこともあり、最後の仕上げはラスト4日目にします。
この2日間のご飯は、ご近所の方からの美味しい差し入れや、やざわビルのリノベでお世話になった付知の左官職人村上さんによるBBQ等々、どれも美味しいものばかりでした!本当にありがとうございます。(すべて紹介しきれなくてごめんなさい。)
【4日目】
石積み作業もいよいよ終盤へ!
上まで行くと、積み石を下から持ち上げて調整するのは難しく危険です。
なので、下から指示を出し、上で位置調整などを行います。
ここでは、上下双方の連携が重要になってきます。
そして、ついに…
この4日間、疲労困憊になりましたが、とても密な体験ができ、そして、石積みを通して参加者との繋がりが出来ました。本当に良かったです!
最後に関わって頂いたすべての皆様に、感謝の気持ちを込めて、このブログを終わります。
本当にありがとうございました。
※昨年度(2回目)実施の様子は、今年3月に卒業されたナオPさんがまとめてくださいました。ぜひこちらもどうぞ→「岐阜の石積み学校2016」